真冬でも要請!スズメバチの巣の撤去!
この正月も、ずっと仕事をしているので、運動不足は他人事の
つもりでしたが、世の中が本格始動をすると、やはり体が少し
ばかり、なまって仕舞っていたことが認識されます。
新年のお参りに出掛けても、宮司さんや、和尚さんから、あり
がたいお年玉(お仕事)を頂くのが、こうしたスズメバチの巣
や、建物内のネズミの駆除のお仕事です。
写真は、今朝、採集したスズメバチの巣です。
スズメバチは、晩秋~初冬に営巣活動を終了させて、女王蜂が
体内に卵子と精子を蓄えて、一匹だけで越冬します。
同じ巣の他のハチたちは死に絶えます。
越冬する場所は、山の中や街中の自然が多い箇所の、樹の割れ
目の中や、落ち葉の下など様々です。当然、それまで住んでい
て、繁殖をするために使われていた巣は、空き家になります。
今日回収したのは、その空家です。
よって防護服も、殺虫用の薬も必要にありません。
ただ脚立を持参して、枝を切り離しながら採集するだけです。
弊社では近隣の学校から、理科の教材にこうした巣を頂きたい
と言う申し出がしばしばあるので、これを専門的に少々加工し
て、常時10個程度保管しています。
さて越冬したスズメバチの女王ですが、これがどうなるかと言
えば、無事、春を迎えた女王が、ゴールデンウィーク頃に、自
ら「とっくり」の様な形の小さな巣を作り、そこへ体内の卵子
と精子を掻き混ぜた受精卵を産み付けて、働き蜂を育てるので
す。
そしてその蜂が巣立って活動を始めると、自らは巣の中に入り、
産卵に没頭すると言う仕組みです。
小さな巣が、あっという間にドッジボール、そしてバスケット
ボールになるのには時間は掛かりません。
こうした自然の生業を、毎年繰り返しているわけです。