2008年の山陽新聞の全県版(第二全県)に岡山県で初めて
アメリカカンザイシロアリが確認されたという記事が掲載さ
れました。

私の防除士の資格を発行する、日本しろあり対策協会の県支
部が確認したということで記事になっています。

実は、私の仕事では、既に数年前に存在は確認されており、
今回は協会として確認したということですので、少し記事
に補足しておきます。

記事では・・・・
「駆除したのに効果がない」と書かれていますが、それは、
正しい知識を作業員が持ち合わせていなかったことと、
お客様にきちんとした説明が行われていなかった事に原因
があります。

また「周辺住宅への拡大もある」という記事については、
これは既存の悪質床下環境改善業者が、よく使う、誤った
セールストークの延長であり、教会たるものがあまり大げ
さに書くべきではないと思いました。

「時間をかけて巣の場所を特定し、一つずつ駆除していく
しかない。」と結んでいますが、ようするに、知識のない
作業員による薬剤の大量散布ではなく、専門化が時間をか
けて、正しい方法で丁寧に行うべしと言うことです。

私は予防措置については、事業として積極的に行なってい
ませんから、その効果については何とも申し上げられませ
んが、発見した時に正しい業者に駆除を依頼すればいいと
考えている一人です。

今回の記事の最後に、岡山大学の教授の、「巣から出され
る細かい砂粒状(さりゅうじょう)のふんなどを手がかり
に・・・・」というコメントがありますが、このフンの写真を
今朝、弊社でも現場で採集し撮影しましたので、写真をご覧下
さい。(メモリは1ミリです。)

ちょっと特徴的なフンなので、素人でも10倍程度のルーペで
観察すれば、見分けがつくと思います。

参考までに、上の写真は、ニコンの生物顕微鏡で×20で観察
した、砂粒状とよばれる由縁の形態が分る写真です。